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このblogのこと... [思ったこと]

親父が亡くなったのは,昨年の暮れ.年の瀬も押し迫る12月の20日のこと.
親父は齢70にして,このところ病気らしい病気もせず,至って元気な身体で,
息子としても,まだまだ10年20年,一緒に酒が呑めると思っていたのが正直なところだったのだけれど.

親父が入院したという連絡をお袋からもらったのが,
ちょうど震災の直後の3月下旬.
その年の正月にも帰省しておりましたが,その時にはごくごく例年通りに家族で年を越し.
親父,お袋,私,妻,そして息子達とそろって乾杯をし.
何の疑いも無く,翌年も同じような正月が来るものと,そのときは思っており.
聞けば2月頃から喉に違和感を感じつつも,元来が元気な性分だったこともあって,
そのまましばらくは放置していたらしいのだけれど,
3月に入り,食べ物が喉をうまく通らなくなることが生じるに至って,ようやく病院へ行き.
そしてそのまま入院となった.

放射線治療がうまくいき,一度はほぼ食道癌は消失しかけるまでに至った.
不幸中の幸いだね.健康に気をつける丁度良い機会だったんだね,と
電話でお袋と言い合っていたのが5月の連休過ぎの頃.
けれど残念なことに,その後の抗癌剤治療が,再び再生しようとする癌細胞をとどめきれなかった.
一度は退院し,夏から年の瀬間際までは,お袋とともに自宅で生活し
体力の落ちた体ながらも,町内会の役員や民生委員などを精力的にこなしていた.
お盆に帰省したときには,そんな姿を垣間見て,
妻とともに,あの分なら年明けくらいにはみんなで快気祝いの温泉旅行でも出来るんじゃない?と
言っていた程だった.
(今にして思えば,それは最期の輝きという語彙が当てはまるのかもしれない)
けれど秋口の,町内会の秋祭りが終わったくらいから,見るからに親父はやつれていった.
その頃には再び食道癌は増殖し,もはや二度と口から食物を摂ることは出来なくなっていた.

何故,こんな話を?

このblogを始めてから,かれこれ6年くらい経過するのだけれど
ある時期から,親父は一番の読者だった.
遠く離れて暮らす息子の日々の動向や,私の家族~つまり私の妻や自分の孫達~の様子を
ネットから窺い知るのが,何よりの楽しみだったようだ.
私が食べ過ぎ・呑みすぎていると思うと,おまえ息子達がまだ小さいんだから,無茶をするなと.
はたまた仕事が忙しくてblogの更新が滞ると,
アイツ体でもこわしているんじゃあ無いか?と(お袋や妻を介して)探りを入れてきたりと.
帰省すれば,blogのあの店,美味そうだったなぁ・・・良い酒呑んでいたなぁ・・・と盛り上がり.

親父もまた,食べることや呑むことが大好きな人だった.
青森の人間らしく随分と量も呑んだのだけれど,
決して乱れること無く,いつも楽しく明るい酒であり,その周りもまた賑やかに盛り上がる.
そんな酒席の中心だった.

だから,
親父が流動食になって,もう一生口から食べ物を摂取できないんだよ,お酒も呑めないんだよ,と
お袋から聴いたときは,少なからずショックだった.
つくづく食べるということの重要さを思う.
勿論,色々なことがその時期に重なったうちの1つだったとは思う.
けれど親父が,目に見えてがたがたとやつれていったのは,
恐らく自分の口から食べ物を摂ることが叶わなくなった時から.
私はそんな気がしてならない.

だから,このblogの更新もまた,徐々に更新頻度が減らざるを得なかった.
いや.当然ながら震災復旧・復興がらみで,ほとんど休みも取れない1年間だった.
そのことが一番の理由ではあったけれど.
けれど,私にはどうしてもblogの上に,これ以上食べ物やお酒の写真をUPすることに
躊躇を覚えざるを得なかった面もあったように思う.意識的にせよ,無意識にせよ.
そして一番の読者だった親父が無くなった時点で.
このblogにも一区切りつけよう.
そう思った.
(実際には,無事に喪主として葬儀や法事を終えた数日後の大晦日,
例年のように年越しの挨拶をblogに書き込もうとパソコンを立ち上げた時のことでした)

***************************************

かれこれ半年前.そんなことがありました.
そして,ちょっと前のことですが,無事に親父の納骨を済ませてきました.
(青森は冬期間,お墓が雪に埋まるので,その場合納骨は春を待つことになります)
お骨は自宅の仏壇に安置しておりました.
わずか半年間.これまで寄り添って暮らした人生の長さを思えば一瞬かもしれませんが,
お袋も夫婦として親父と一緒に過ごす日々のロスタイム.
それはそれで,貴重な時間になったのではないかと,息子の私は思っております.

そして,ようやく,また.
私もblog再開してみようかな.そんな気も芽生えてきました.
仕事の方は相変わらずなので,更新の頻度は例の如く・・・ですけれどね.
けれど親父のことだから,また天国にネットを引いて,更新は今か今かと待っているに違いない.

そう思った方が,愉しいですよね.


 [思ったこと]

本日のいわき市にて.
日差しはまだ暑いなぁ,と思っていたのですが
いつの間にか,雲が秋雲です.
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永遠に終わらないんじゃないかと思ってたんですが,
夏ももう終わりですかね...
今年の秋は,何だか物思う秋になりそうだ.仕事と云い・・・
なんにも考えず,ゆったりと晩酌しているのが,ホントは一番好きなんですけどね.
当面は,仕事と家族サービスに専念してみるのも良いかなと思ってみたり・・・



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秋冬春夏(ひととせ) [思ったこと]

歳をとるにつれて,年々時間の過ぎるのが速くなっていく気がする,というのは
どうやら人間界の定説らしく,私もそのご多分にもれないのだけれど,
その理由(ワケ)にも諸説あるなかで,
”それは,歳を重ねるごとに,時間の大切さが身に沁みて判ってくるから”というのが
ワタシ的には一番ヒイキにしたい理由ですかね.

さて,ニコルさんが,本日(というか日が変わってしまったので昨日,ですね)一周年を迎えました.
帰りしな,ご祝儀に戴いた牡蠣おこわの,のし紙付き.
チハルさんが,ご家族の皆さんにもどうぞ,と4つもくれました.
よく見ると,みんな字体が違うんですよね.全部手書きなんです.
DSC_9477.JPG
年々過ぎゆく時間の流れが速くなっていくなかで,段ボール一杯の,ありがとうございますを,1つずつ手書きで書いていくのに,
一体,どれだけの時間と労力を費やしたのでしょう・・・・・・・

・・・などと,センチな記事を書く気はサラサラなくて(笑)

ひとつひとつの”ありがとうございます”に,楽しさが満ちあふれているだけに,
きっと,書きながら,にかにかと笑っていたであろう,ニコさんとチハルさんの笑顔が文字から思い浮かんでくるというか.
この一年がお二人にとって,長いものであったのか,短いものであったのか,
そのあたりは,カウンタのイチ酔っ払いには,うかがい知ることも出来ないのですが,
とりあえず,お二人の笑顔を眺めに,今後も酔っ払いに行くであろう呑兵衛の1人として.

一周年おめでとうございます.これからも,どうぞよろしく!


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今年の終わりに... [思ったこと]

今年も,あと数時間でおわりですね.
皆様,今年はどんな年でしたか.

実は私は,個人的には人生に関わる色々と大きな動きがあった一年でした.
あれよあれよと翻弄されつつも,どうにか今年も年末までたどり着き,
こうして,両親の笑い声と息子達の騒ぐ声と,
同居人の新聞元旦号を読む姿を横目にしつつ
実家のリビングで,今年最後のblogを打っています.

今年は最後までバタバタで,
帰省の高速道は雪で途中,通行止め.
盛岡1泊を余儀なくされ,結局二日がかり行程になったりと,もう.
ここに至って,ようやく一息いれている感じですけれどね.
新たな一年もまた,まずは前向きに.皆様共々いい年にしたいものです.
そんなわけで,あとは家族とのんびりしたいので,今年のご挨拶はこんなもので.
来年も,拙blogを,何卒よろしくお願い申し上げます.

良いお年を!

DSC_4105.JPG
(前日までの通行止めが嘘のように晴れ渡った日,東北道津軽SAより,お岩木山全景)
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YAMADA!? [思ったこと]

ちょいと前のことですが,いつもの加減燗のカウンタにて.

この日は,出始めの初夏系三陸3品と,月山タケを焼いて貰ったもので
ぼちぼちと呑み始めていたのですが...
DVC10020.JPG
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ふと,あることに気づいた.
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あれっ?
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この絵付・・・案山子だよなぁ
山と・・かかし?
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山とたんぼ
山・・田・・・YAMADAァ!?

いやぁ,こんな事を思いつつ,酒を呑んでいると,毎日が楽しくって仕方がない(^^;)
ネタを思いついたあとの,シメのシメイビールの旨いこと(笑)
DVC10026.JPG
・・・って,あの燗主さんのことだから,多分絶対判ってて,仕掛けてるよな(^^)


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