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冷や酒・燗酒バイオリズム [思ったこと]

ひさびさに8時くらいで仕事の切りがついたので早々に帰社することにし,
電車の時間待ちを兼ねて,気分転換にふらりと加減燗までお散歩
(・・・いや,確かに電車は30分起きにありますけれど^^;ゝアセ)

ということで,例の如くカウンターへと収まり,
まずは(この店としては)珍しいものを見つけてしまったので,
その酉与右衛門から入ってみる.
久々に呑んだけれど,例の如く酉与右衛門は実に元気なお酒なのである.
ジャニーズJr.をお酒にするとこんな感じなのではないだろうか.
若さとエネルギーに満ちあふれている.

でも,三十路後半のオジサンには,ややエネルギーが強すぎる気もした.
そういや注いで貰ったやつは,もうまもなく一升瓶が空になりそうな勢いだったけれど
あれ,呑んじゃうの勿体ないな.
しばらく置いておくと,ヨエモンくん,しっとりいい男になりそうだけど.
♪あ~かく~燃~える,孤~独なみ~ちを~・・・それはイエモン
よえもんさま,うらめしや~・・・それも伊右衛門(しつこい^^;)
モっくんと宮沢りえが;・・・(やめれ><)
以前岩手に行ったときに,何本か,時系列的に酉与右衛門を呑ませて貰ったのだけれど
この酒,面白い位に時を重ねるにつれて顔が変わっていくんです.
ジャニーズだっていつしか好青年に変わり,そして大人の俳優へとシフトしていくんです.
(人によるけど^^)
まぁ,よえもんくんは元がいいからね.

さて,そんなわけで,ぴちぴちのジャニーズJrは一杯でもう充分なので,
早々に英(はなぶさ)の生もと純米をぬる燗にしてもらい,
真っ白いツヤ肌の徳利から,杯の奥のだるまさんを眺めつつ,す~っと一口.
なんともやわらかな,ふんわりとした心地よさ.
その中に包まれた,どっしりとした旨味.
やはり,こちらの方が落ち着くわけで,やっとここで肺の奥から,ふ~っと一息.

本日のアテのほうは,伊達鶏せせりの味噌煮,そして例の如くホヤ酢
DVC10004.JPG
カウンタで黙って一人呑み.
仕事のことを思い,やがて家族のことを想い,
ゆるやかに切り替わっていく,至福の時間.

* * *

ところで,思うに,お酒には相反する二種類の効果があって,
一つには,昂揚,つまり明るく盛り上がる作用.
もう一つには,沈降,つまりしっとりと落ち着く作用.
1つの飲み物で,二つの作用を有するのはアルコールだけなんじゃないかな.

おおざっぱには,お酒の種類ごとに,大体の傾向が決まっていて,
シャンパーニュとかスプマンテ,カヴァといったスパークリング系のワインや
ビールといったあたりが昂揚系になるようです.
まぁ,大体想像つきますわな.多くは1杯目に呑むもの
ぶっちゃけ,ナンパしておねぇちゃんクドクなら昂揚系,アゲアゲ系のお酒です.
沈降系といえば,ウィスキィ,ブランディ,グラッパ,そして我らが日本酒
(ま,ウィスキィはスナックで水割/ソーダ割にすればアゲアゲにもなりますが^^;)
要するに長年連れ添った恋女房や,はたまた愛人としっぽり,というなら沈降系.
しっとり着物美人のママをAfterで鮨屋のカウンタまで連れ出しておいて,
んじゃ取り敢えずビールと,
ついでに,おツまみで煮穴子でも,じゃツメが甘すぎます(シャレかい!?)
大きく分けると,醸造酒がアゲアゲで,蒸留酒がシッポリなんですが,
日本酒だけは醸造酒なのにシッポリというのが面白いですね.
日本酒の場合は醸造系といっても,発酵のさせかたが,ちょっとが特殊な部類で,
結果,度数も醸造酒としては高いので,そういったことも関係しているのかもしれません.
で,これもそのせいかどうか,日本酒はシッポリ系といいつつも実はアゲアゲにもなる.
状況に応じて両方に使える,これまた特殊なお酒なんじゃ無いかと,ふと思ったんですよ.
(まぁ,あまり合コンで日本酒呑みまくりってのは聞かないけれど)

何のことかというと私事なんですが.
しばらく前から,自分の欲する日本酒の銘柄・嗜好が,
あたかも別の2人の人間がいるかのように,
自分の中で,体調・状況に応じて,もの凄く大きく異なっているな,ということに
ふと,気づいたんです.
それもある一定の決まった相関関係にある,ということに.

具体的にいえば,終電過ぎて深夜まで必死で仕事して帰宅した,身も心も疲れ果てた.
そんなときは,やっぱり睡眠時間減っても,時間かかっても,真夏でも,
じっくりと一本,燗をつけたくなります.
銘柄も神亀やひこ孫だとか,日置や小笹屋といったところを
中毒のように欲している自分がいます.
反対に,”今日はヒマだったなぁ(もしくは手を抜いたなぁ^^;)”という
心身精力ともに余裕な時には,酉与右衛門だとか雅山流だとかの,ジャニーズJr系を,
冷えた一升瓶から,くぴくぴとガラスの切り子に注ぎ,
冷やでぐびぐびと開けたがっている自分がいます.
だから,逆に言えば,今自分が呑みたい酒,旨いと思う酒から
自分自身の今の状況,限界点までへの距離を,客観的に推し量れるようになってきた.

要するに,本日1杯目の酉与右衛門が,旨いけど元気すぎてツライな,と感じたあたり,
2本目の英ぬる燗に,しみじみと癒されたあたり.
今週の自分は,だいぶ限界に近づいてきたな,と思ったりするわけですね.
(だから,今週はあと手を抜いていこう!と言えないところがカナシイ)
そんなこと言っても,私なんかまだ苦労知らずの下っ端の方なので,
比率としては燗と冷や,半々くらいですが(やや燗が増えてきたか・・笑)
いずれ,あと10年もして,それなりに役職も上がってきたころには,
おそらく,年がら年中,真夜中にため息をつきながら燗酒を呑んでいる自分が,
ふと想像され,実に恐ろしいような気もしますが.

もっとも,この件については,
以前,加減燗のカウンタで,初対面のitachaさんへ話したところ
おれにはYamadaさん理解できねぇ,と一蹴されてしまったので,
全然一般論では無いのかもしれないけど(笑)

おまけ
牛さんが寝そべっております.眼がかわいい^^
DVC10005.JPG


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