私の愛するウィスキィ(2) [酔っ払いのもと]
二回目はスコッチのシングルモルトいってみます.
シングルモルトの中では,ボウモアというウィスキィが最も好きです.
ラフロイグとかラガヴーリンとか,アイラ島で作られているウィスキィは,
薬草くさいような,スモーキィなような独特の風味があって,
(性格と一緒で)素直でない酒が好きな私としては,いずれも好きなんですが
その中にあっては,ボウモアは最もバランスがとれた味わいを持っているような気がします.
ちなみにこの風味は,アイラ島独特の潮風を含むピートから醸し出されるのだそうです.
素直でない酒と書きましたが,その土地の風土に従った作り方をしていて
その土地ならではの味を出しているわけですから,
むしろ,とても素直なウィスキィだと言うことも出来るでしょう.
ボウモアは,昔どこかのバーで教えてもらいハマりました.
最初の1杯目はびっくりしましたが.
”ええっこれがウィスキィ?”
当時はまだあまり一般の酒屋には出回ってなかったんですが,
やまやでは直接輸入してたので結構手軽に入手して呑んでました.
ご承知の通り,何年か前に醸造元にSUNTORYが経営参加してからは
更に日本でも入手が楽になりました.
作家の村上春樹さんの著作で”もしぼくらの言葉がウイスキーだったなら”という
ウィスキィを訪ねて歩くイギリス~アイルランドの紀行記があり,
作中でアイラ島と,その地酒としてのアイラ・ウィスキィについても
詳しく書かれています.
その写真や文章を見読するにつけ,ますますこのウィスキィに対する
思い入れが深くなりました.
終電まで仕事をして帰宅し,夜中にふと息を抜きたくなったときに
明かりをぼんやりと落とした部屋のソファに一人佇み
ゆっくりと口や喉に染み込ませるように呑むのが好きです.
飲み方は常温のままで,すこし水で割った位で呑むのが一番美味いように思います.
夏ならばロックでもいけますが.
■ 追 伸
ちなみにアイラ島以外で言えば,最近はマッカランかな
これまたシングルモルトの頑固さと
あたかもブレンデッドのような華やかさを併せ持つウィスキィと思います
なにせシングルモルトのロールスロイスってくらいで・・・・
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