日吉町あたり(週末山形小旅行その3) [旅日記]
酒田は,戦後の農地改革まで,日本一の大地主であった本間家の栄えた街.
三十六人衆と呼ばれる豊かな町人衆の自治の下に治められたこの町には,
”西の堺,東の酒田”と呼び讃えられた時代の,古き良き面影が,色濃く残っている.
同じく,往時の風情が残る街並みも,東北には幾つとあるけれど,
町人町である酒田には,他の武家町とは違う何か,
いかにも町衆が築き上げてきた北前航路の拠点,海運の街らしさ,
言うなれば質実剛健の裏地にさりげなく縫い込まれた,華やかさや”粋”が
そこはかとなく感じとれるような気がするのである.
必ずしも高層ビルが多いという物理的な意味合いだけではなく,
仙台は縦方向の街なのだと,旅先でふと感じることがある.
特に庄内地方を訪れると,私は強くそれを感じることになる.
酒田も鶴岡も横方向の街.
庄内平野と,海沿いに並ぶ風力発電と,その向こうに果てしなく広がる日本海.
そんな酒田の街で,ひょこんと小高い丘,日和山.
遊佐で朝飯を食べた我々は(前記事が,まだ皆様のご記憶にあることに期待しています)
取りあえず,昼飯までにはまだ時間が有ったので(なんせ食べ旅である)
随身門を横手に眺めつつ,家族ともども日枝神社へと,散歩がてらのご挨拶.
思い出ばなし.
以前半月ほど酒田に長期出張していたことがある.
仕事が早めに上がると,いつもこの辺りを散歩していた.
そうして,日暮れとともに石段を下り,相馬樓の赤い塀を眺めつつ
日吉町から中町あたりへと繰り出していた.
あれは,いつだったか.
普段は建物の中で舞を踊っている酒田舞妓たちが,
何かの催しだったのか,玄関から外に出てきていたのに遭遇したことがある.
真っ白い雪の背景に映えた,華やかな振り袖と髪飾りは,まるで絵のようだった.
(注:以下の写真は昨冬以前に撮影されたものを含みます)
日吉町は古い花街であるけれど,いまでも高いビルが少なく
やはり横方向の街である.広すぎない道幅がとても気に入っている.
夜の帳が降りきって,暗闇にネオンが輝く時分よりも,もう少し早い時刻.
夕暮れくらいの盛り場には,何かしら惹き付けられるものがある.
そこが雪国であって,静かに雪が降りしきっていれば,もう言うことはない.
そうしてまた,雪国の盛り場には,どうしても感傷が伴ってしまうのだけれど,
勿論のこと,それは通りすがりの旅人が勝手に想いを高めているだけの話であり
ここにも,あたりまえの日々とユーモアと明るさがある.
何のことはない,この看板が結構好きなのである.
どうにも,これを見ないと酒田に来た気がしない(笑)
そして,本間美術館の庭園,特大つらら.
今更断るまでもなく,大半の方がうすうす気付いてはいると思われるが,
間違ってもこの記事を参考に酒田観光をしよう,という使い方は止めた方がよい.
どうしても,という方は,使用上の注意を良く読んでお使い下さい.
おふざけはハタチになってから.
あなたのご機嫌をそこねるおそれがありますので,
ギャグの使いすぎには注意しましょう・・・って,このネタ以前も使ったような.
でもまぁ,1つだけ.
真冬の時期,
一面に表面が凍り付いた最上川と,遠くに見えるスワンパークの白鳥たちは
一度見ておく価値があるかもしれない.
これだけの大河が凍り付くのを,私は初めて見た.
こんなに河口に近いのにね.それでも,やはり表面は凍るんだねぇ.
ということで,食べ物ばかりの話題でも,食傷気味になってしまうと思い
久々に,マジメに紀行文っぽく書いてみた.
・・・が最後まで真面目さが持続できないあたりがイカンのだ(笑)
まだまだ続く,このシリーズ(そろそろ,どげんかせんといけんなぁ)
次回は,久々登場,とん七の三元豚特厚ロースカツ.おたのしみに.
キミは庄内の空に愛を見たか?北斗のオキテは,オレが守る!
こんにちは♪
お勧めサイトです!よろしくね!!!
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by こんにちは♪ (2007-12-14 18:10)
こんにちは♪様,こんにちは♪
ふ~ん,ちょっとだけ,面白かった.
(よい子の皆さんは行かないでね.
このコメントにリンク先を推奨する意図は全くありません)
よくまぁ,これだけの種類を,精密にパチったもんだ,と.
値段がきちんと違うところが,ビジネスとして評価できなくもない.
けっこう大口注文があるのかもしれない.
でも幾ら中国でも,さすがにもうこのご時世
こうやって堂々とやるのはマズいんじゃないかと思うけれどねぇ
ということで,購入するつもりはないので,
次回からはスパムコメントと見なします.すみませんが.
(↑たんに一行目の挨拶文を書きたかっただけ,というハナシ^^)
by Yamada (2007-12-15 10:28)