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祭 [思ったこと]

5月19日土曜日といえば.

そう.青葉まつり・宵祭り
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・・・・・・・・ん?
あれ?

と,思わせといて違うんだなこれが^^
時は2週間ほどさかのぼって,連休も終わりに近づく5月の5日土曜日・こどもの日
ところは青森,新町通.
今年は5月の連休にあわせて,新町通および周辺の商店街で
”青森春フェス”というお祭りをしていたのでした.
よさこい,竿燈,ミニねぶた,流し踊りにジャズフェスタ.
何でもありの気軽なお祭り.

今更なんだけれど,ちょっとこの記事は書いておきたかった.
多分長文になっちゃうと思うけれど,思ったことを書き留めておきたかった.
それは多分,春フェスに参加していた人達に見た笑顔と活気に,
なにか懐かしいもの,昔味わったものと同じものを感じたからだと思う.

全国的に名の通ったお祭りを持っているところでは,
当然ながら,それ自体も大事な地元のお祭りでもあるのだけれど,
それ以上に観光としての位置づけが大きくなってしまって,
地元民が気軽に楽しめるお祭りとしての部分を多少なりとも犠牲にせざるを得ない.
だから,そのメインのお祭りとは別に,
もう少し気軽なお祭りがあったらいいな~という想いがある.
あまり細かいことは気にせず,思いっきり楽しめる祭りが.
例えば仙台には全国的に有名な七夕があるわけだけれど,
仙台七夕は”静”の祭りだからね.
七夕を造る側,つまり仙台市街で商売をやっている人・働いている人はともかく
それ以外の人は,作品を眺める人,つまり,あくまで観客側だったんだよね.
だからそれとは別に,青葉まつりという,すずめ踊りという動きを主眼とした
とにかく地元民が主役のお祭りが始まり,そしていつしか初夏の風物詩として定着した.
七夕が学習発表会なら,青葉まつりはクラスのおたのしみ会である.

同じように青森にはねぶた祭りという
これまた全国的に有名なお祭りがある.
ねぶたはハネるだけなら,地元民・観光客にかかわらず
ある程度自由に参加出来るわけで,
なおかつ大きな祭りである割には,今でも地元民との距離が近いとは思う.
ただ,このご時世で色々と制約や問題もあり,
やはり様変わりしてきている.というか,
祭りって,本来そこに根付く人々のためのもので,
地のエネルギー・人々のエネルギーが集約・爆発するものだと思うけれど
ここ数年のねぶた祭りは,
観光客にいかにきれいに見て貰うかに主眼が置かれすぎていて,
あまりにも乱れが無くなりすぎのような気がする.
勿論,思いっきり主観的な,個人的意見.

昔みたいに1台ずつ順番に出発してたころには,
夕暮れ頃に出待ちのねぶたがホテル青森前あたりに,ごっちゃりと待機していて,
こみやま商店,だとか角にあったヤマガミの酒屋あたりで
ジュースやら○゛ー○やらを買って喉ごしらえしてると,
車道にも歩道にも,ハネトと観光客が入り乱れて,人がごちゃごちゃと溢れていて
あちらこちらから,待ちきれない太鼓や笛が鳴り響いたりしていてね.
そんで観光客向けの市内放送が,ねぶたの歴史なんかをナレーションする声が
ビルのハザマで空に響きあっているのを聴きつつ,ぼちぼちと出発するわけだ.
まぁ自分らが子供の頃は気軽に途中から入って,また抜けてみたいなことが出来たし
花笠なんていう,”見てくれ”だけのための邪魔なものなんかいらなかったし.
それで最初本町から柳町通りあたりまでは,
たまに警笛吹きつつ,軽く踊りつつ,そこそこ流しているんだけれど,
新町通に入って,観客も溢れ,空の色が黒くなってねぶたの灯りが映える頃になると
一気にテンションがあがって心臓が走り出してきて,
協同社の角をおれて県庁の脇の方をとおり,国道へ出る頃には,もう最高潮なんだわ
最初あちらこちらで,ばらばらに吹いていた,
ピ~ピピッピ・ピっていう警笛のリズムが,徐々に1つに揃い,
最後にピピィ~と長い1笛のあと,大きな輪が作られ,
輪の中心で,らっせらーらっせら.初めの一声を叫ぶ.
そして転瞬,無数のハネトの波が輪の中心向けて,自分らへ向けて
全エネルギーを掛けて,ハねながら飛び込んでくる.
もう快感である.
そうして市役所前の審査席あたりでは,ちっとは美しく踊ろうか~と
ちらりと一瞬だけ考えたりもしつつ,国道を電話局~青銀の前あたりまでやってくると
カラダはもうくたくたで,ふくらはぎもかちかちなんだけど,
あぁ,もう終わりかよ~といった感じで,
気持ち的に”はい,さよなら”ってワケには到底いかない心境だったりして,
後続のねぶたが全部終点にくるまでは規制は解除されないから,
スミセイのビルだとか橋本小の前らへんの道路に座り込んで,延々騒いだり,またハネたり
調子づくと,舞い戻って,違うねぶたに途中から加わったり.
あのだらだら感が,よかったんだよね~.祭りの夜が延々と続いてゆくような.
何か夜の10時ちかくまで,延々祭りだったような気がするなぁ.

私はただの傍観者.
苦労して運行しているわけでも,必死で規制計画しているわけでも,
ましてや汗水ながしてねぶたを製作したりひっぱったりしているワケでもない傍観者.
文句をいうだけなら,誰でも出来る.
でも,聞くところによると,
今は,運行ルートに最初っから等間隔にねぶたをならべておいて
時間の号令花火と同時に動き出して,
規定の時間前へ進んだらはい終わり,ってぇんでしょ?
地元の友達なんかに聞くと,規制解除も時間でびしっと区切られて,
”はい,今日の祭り終わりっ!”帰れ帰れ~みたいな感じなんだそうだ.
見る方は良いかもしれんけどねぇ,
ねぶたはパレードじゃないっつ~の.

ほんとのねぶた祭りはこんなもんじゃないんだからね,
もっともっと,ず~っと深くて激しくて重くて気持ちよかったんだからね,って
見に来てくれた観光客ひとりひとりに言って廻りたくなる.

でも,それは多分,私自身が,もはや青森を離れてしまったから.
それで,たぶん18のままで記憶が止まってしまっているから・・・なのでしょう,
勿論,今だってねぶた祭りは凄い,と素直に思うよ.
こんな凄い祭りは絶対に他にない,と思う
実際,毎年ほぼ一年かけて,それに心血を注ぎ込む人々がいて,
それに熱くなる,数え切れないくらい多くの人々がいる.
ねぶたが忘れられない,って毎年見に来てくださる多くの人達だっている.
だから,そういう方々に対して,
この文章はすごく失礼なことを書いているのかもしれない.

だけど,この春フェスを見に行って
参加してる人達の表情とか,盛り上がりとか見てたらね,
何か,若かったころ,ナゼにあれだけねぶた祭りというものに惹かれたのか.
ちょっとだけ思い出したような気がしたんだよね.
だから,息子ともども,普段着のまんまで,飛び込み参加しちゃいました.
だって全然参加OKなんだもの.
ねぶたみたいにコワイおっちゃんがたが横でトラロープ引っ張って
厳重立入禁止です!みたいなヤボなこと言いっこなし.
祭りって,見る人とやる人との間に境をつくっちゃいけないんだよね,多分.
そう.思った.だって,すごく楽しかった.

いつか,この青森春フェスも,青葉まつりみたいに,
第二の,そして地元にとっては最もメインの,お祭りに成長してくれんかな~と
純粋に期待するんだよね.
連休中なら出稼ぎ中の自分みたいな人も,帰省して参加できるかもしれんしさ.
色んな意味で,ねぶたは”ふるさと”のお祭り,気軽な祭りでは無くなってしまったんだね.
少なくとも自分の中ではさ.


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そうだ,秋田竿燈も青森春フェス側方支援でゲスト参加でした.
実は生で竿燈を見たのは初めてなのです.いや~見事です.
話には聞いていましたが,額の上や鼻の上,あごなどで支えるんですよ
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この日は,とても風が強くて演じる方は大変だったようです.
そんなわけで,たまには失敗することもある・・・のかな^^
竿燈が見事にアーケードに倒れ込んでしまって,戻らなくなっちゃった.
でも,そこはさすがの猿飛で,
ひょいひょいと階段でも昇るようにハシゴを登ると,あっというまに元に戻してしまった.
倒した方はシマッタと思ってるかもしれないけれど,
見てる方とすれば,これはこれで拍手喝采である.
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さて,夜になると,竿燈には灯りがともる.
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夜に備えて,準備中なり.
んじゃ,それまでのあいだ,我々もちょっと小休止
祭といったら,ラムネ・・・ですか?
こんなおっきなラムネ.あるんですよ~ジョッキよりもでかいラムネが.
中三通り角の地下にある花の舞にて.
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一息ついたら再び街へ.
空はすっかり日も暮れて,灯りが入った竿燈が幽玄に天へ向かって立ち上がる.
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遠くからはねぶたの囃子と,少しコンパクトな気もするけど鮮やかな青森ねぶたが.
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街に太鼓が鳴り響き,笛の音が響き渡れば,みんなのテンションも最高潮
う~ん,血が騒いできた.

もう,写真なんか撮ってる場合じゃなく,飛び入り参加である.
くったくたのふらふらになったけど,楽しい.やっぱ祭りはすごく楽しい.
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