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宮城なつかしCM大全集(つづき) [思ったこと]

ということで,今,全集のブックレットを読み,CDを聴きつつ,再びこの追記を書いている.
このブックレット,まぁ大したものである.マニアック艦隊である.
権利関係などの調整で多くの方々にヒアリンクする過程で浮かび上がってきたものであろうが,
よくぞこれだけ調べ上げたものである.
前書きとなっている,東北放送上野さんの素敵な一文にも想いがうかがえるとおり,
それぞれの名曲に添えられた数行のコメントからは,その曲の経緯や歴史,
お店のイメージまでも浮かび上がってくる.
前記事にも書いた八木山ベニーランドのテーマ.
今や楽天の応援歌であり,“ゴーゴーゴゴーい~ぐるす~”なのに
作曲者が長らく不明であったとはオドロキだった.
このCDの企画の過程で,作曲者が判明したというのだから,
関係者のCD制作の足どりは,それ自体が宮城県民にとって絶大な貢献ということになろう.

そうそう.浪速のモーツァルト“キダタロー”作が意外にも多いこともびっくりである.
こんなとこまで,手を伸ばしとったんかいな.
何でもブックレットによると,当時の東北放送のCM製作企画で,
大阪の放送局とタイアップのような事をしたことに理由が有るようだが,
“タモリの音楽は世界だ”を通じてその人となりに感服した,キダタローフリークの私としては,
この判りやすい曲たちは実に嬉しい.
実はかつて,“キダタローのすべて”という(全然全てじゃないが),
彼がつくったCM・番組テーマ曲を取り集めたアルバムが発売されたことがあり,
こいつが今となっては既に絶版.権利関係で再販の予定もなく,入手困難.
ものすごい値がついているのをみて,あきらめた事がある.

そういう意味では,この1000部限定のCMソング全集
いつかレアCDの棚に並ぶ日がやってくるのかもしれない.
もしくは,目指せ増版,ミリオンセラーである.


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コメント 5

ありがとうございます。企画・取材・プロデュースの伏谷宏二です。

本当はもっと、ライナーノーツはもっと、マニアックでした。構成者に削られました。例えば、虹をかける藤崎ですが、作詞の段階では、お休みサーズデイーとなっていたのですが、補作の岩谷時子さんが削除したとか、何故、越部信義さんが、ベニー・ランドの作曲者と解ったのか?これの状況証拠調べるのに2年掛りました。それは、ベニー・ランドの当時の広告代理店の担当者が20年前にお亡くなりになっていた事。曲の担当プロデューサーも5年前に亡くなっていました。しかし、亡くなった広告担当者の部下だった方が、現在、マルニ食品の広告担当の方でした。今年の1月にお会いし、それから、当時の関係者30人程、追跡調査し、その中で、元電通の社員の方が、交通安全のうたの担当者だったのです。ベニー・ランドの担当プロデューサーが交通安全のうたのプロデューサーをしていた事実を知り、これが同時期だったのです。だったら、作曲者も同じではないかと確証が掴めて、越部信義さんと断定しました。そして音源を送り確認が取れたのです。実は2年前に、越部さんには、八木山ベニー・ランドと作詞者の真崎冬彦氏を聞いたところ、知らないと言われました。しかし、この真崎冬彦氏も謎の人物で所在が掴めませんでした。日本作詞家協会の会員でもないし、日本中の電話帳を調べても駄目でした。多分、広告代理店の社員のペンネームかも知れませんが、それも、解りませんでした。これ1人で調査したんです。解ったのが原稿〆切、3日前でした。CD発売が遅れた原因も、僕の調査に時間が掛りすぎたからです。なにせ、1人でしたから、どうも、すいませんでした。
by ありがとうございます。企画・取材・プロデュースの伏谷宏二です。 (2007-04-29 00:37) 

またまた、伏谷宏二です。

じゃ、2年前に、越部信義さんにベニー・ランドの音源を送って、確認すりゃよかったのではとスタッフにツッコまれるんですが、作曲界の大御所に頼んで、違うよなんて事だったら、越部信義先生が気分を害するのでは、と、思い躊躇いまして、音源確認はしませんでした。 その後、多分、河北新報の広告欄にベニー・ランドの歌について、掲載してないかと、思い、昭和43年1月1日から平成元年3月31日までの河北新報のマイクロフィルムを宮城県図書館で、全日にちを調べましたが、歌に関する記述はありませんでした。
by またまた、伏谷宏二です。 (2007-04-29 02:01) 

Yamada

おっ.
ちょいと多忙につき,blogから遠ざかっているうちに
とても貴重なコメントが入っていたりする.

伏谷様,コメントどうも有り難うございます.
Res遅くなりまして失礼しました.

いや,ホント.ライナーの行間から,ひしひしと
”恐らく,これ取材したヒトは相当量の胃薬とユンケルを摂取してるな~”
的重厚感(?)が伝わってきました^^;
それと同時に,大いなる思い入れと愛着も伝わってきました.
削られた文章は,目には見えなくなりましたが,
その想いは残りますよね.
100行の文章から残された1行であるからこそ,
その1行には重みがあるのだと思っております.
何にせよ,”こういうものがあったらいいなぁ”という気持ちを
いざ実際にカタチにする作業は,とても地道でシンドいもの
ましてや見えないものに糸をつけて繋いでゆく作業ですからね
何だか昼ドラみたいに,関係者の人物相関図が作れそうです^^
仕事とはいえ,何年もかけ,
それを着々と続けてくれた人達がいたからこそ
今,我々の手元にこのCDが存在する,ということになります.
有りがとうございます.
それと.
完売おめでとうございます^^
by Yamada (2007-05-02 11:54) 

伏谷です。ありがとうございます。

完売したのは、うれしいのですが、作品の出来としては、満足のいくモノではなく、素直に喜べません。
Yamadaさんは塩釜市在中ですか?実はその昔、塩釜市にあった今野屋デパートの音源もあったのですが、経営者に断られました。
そのほか、リクエストが多かった仙台の、今は無き本屋とスポーツ店(実名出すと、次回作の時に支障がある為、想像して下さい。)もしかり。
あと、佐浦・浦霞の音源もあったのですが、許諾は取得しましたが、私の判断で、今回は見送りました。
一方、許諾は取得しましたが、音源が見つからなかったのが、トーコーチェーンです。
ま、その他、新たな音源(企業名が出せないのが残念ですが)も出てきたので、なんとか、追加発表もしたいのですが、今回のCM全集に曲を追加と
マスター音源が新たに見つかったCMソングもあるので、音の差し替えもしたいなと思いますが、どうでしょうかね?
by 伏谷です。ありがとうございます。 (2007-05-04 01:14) 

Yamada

内容については,買った側としては大満足でした.
作る側としては,完璧な物作りというのは難しいものです.
ましてや商業ベースのなかで動いていると.

私は専門家じゃないので,具体的な制作のことや販売のことは
判りかねますが,とりあえず,思ったこととしては,
公式HPでは再販しない予定と有りましたが,
状況から考えていずれ増版しそうな気配がしています.
ですから第二版を出すときに,中身の差替等があっても良いかと.
初版限定1000部だけ中身が異なっているというのは
商業的には面白いんじゃないですか.事後予告になっちゃいますが.

許諾の件については,
当然ながら,当事者にとっては色々と感情的なことが関わりますから
部外者があくまで興味としてお願いすることについて
どうこうと言うことには限界がありますよね・・・
今は使われなくなったものだからこそ,残す価値が大きいと思うだけに
そのあたりは難しいところです.
ただ,今回,色々なカタチで,このCDが話題となって
広く受け入れられた状況を踏まえた上で,
発売前とは,権利者さんの想いが変化してくることも推察できます.

増版とは別に,続編のハナシですが,
(コメントに,”今回は”見送りました,とありましたんで)
多分,その2,その3くらいまでが限界のような気も・・・
何の根拠もないですが,買う側としては,何となく.
だから,あまり広げずに,その中で収束させることを考えた方が良いかと.
出すのであれば,タイトルは”~その2”とかよりも
”~未公開蔵出し音源編”とか,
続きじゃないカタチが良いんじゃないですか.今回のと同列になるような.

冒頭に書いたとおり,商業ベースは売るという前提がある以上
商品としての,見切りがどこかで必要になってくると思われ,
もし,本気で満足いくまで間口を広げて追い続けるとすれば
恐らく大学の先生とかをつけて,考現学なんかの研究として
フィールドワークを進めていく,ということになっちゃうんじゃないでしょうか

とりあえず,1ファンとして思ったことでした.
by Yamada (2007-05-05 10:28) 

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