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愛宕の松(つづき) [酔っ払いのもと]

ということで,愛宕の松の新酒である.
PB120429.JPG

開封して一口目は,やはりえらくカタく,あやややという感じですが,
この瞬間にスイッチオンというようなイメージでしょうか.
写真に有るような広口の酒器に移して,口に含むと,さっそく甘み旨味コクが出てくる.
そして時間が経つにつれ,出てくる出てくる.
この1杯の量の日本酒の中にどれだけ詰まっているモノか,おそろしやである.
香りは果物系でメロンだろうか,ややパインやバナナ系の香りも混じる気がするが.
味は客観的に言いづらいので主観的に言うと,
のだめがお城の初コンサートで弾いたきらきら星変奏曲である.
全然意味不明であるが,今まさに,このお酒に気持ちよく酔いながら書いているので
どうか,気にしないで欲しい.
何て綺麗な味の粒がきらきら~っていう感じ.しかも執着無く流れていく.
去り際の潔さはいつもながら見事である.

新澤酒造謹製だけに,
食中酒として,お酒に伴う食事とあいまって,味が完成するコンセプトであろうが,
どうもこのおりからみ純米吟醸本生についていえば,今年一発目の大盤振る舞いというか
正直言って,お酒だけで完成している.ツィ~と杯が進む.そう.つまみがいらん(笑)
PB120428.JPG

瓶の方も日を追うにつれ,どんどんこなれてきて,とどまる事を知らない.
TomorrowNeverKnowsである.
このまま,どこまで行くんだろうという期待とは裏腹に,
実はこの記事を書いている今の時点で,既に残りは僅かである.
そう.写真は買ってすぐに撮ったモノである.今の時点の写真を使うとサマにならんので(^^;)
あぁ,もう1本買っておけば良かった.

まぁそうは言っても,やはり食材を目一杯引き出してくれるお酒には変わりなく,
この週末は,愛宕の松ありきで酒肴中心に献立を組み立ててみました.
家族のみんな,スマンスマン

まずは和ですが.
魚屋で小振りながらかなり新鮮な鱈と,それから”わらさ”(ブリの若いの)が売ってたので
早速1匹ずつ買ってきました.
タラは青森育ちの私としてはやはりアラごと汁物でしょうか.
あまりごたごたするのも酒肴としては何なので,シンプルに小鍋立てにしてみました.
味付けは昆布にアラの出汁,それに酒・塩・醤油少々です.
PB120439.JPG
このお酒独特の,口に含んだとき感じる甘みが,食べ物とどうかなぁと思ったのですが
いざ,食事と一緒に呑むと,それがきりりと辛口な顔に変身する・・・気がする(不思議ですね)
タラは足の速い魚で,よっぽど新鮮でないと,どうしても独特のクセがでるのですが
このお酒は見事にそのあたりの口残りを流してくれる.
また,きのこ類との相性も良いように感じました.

わらさは,大根と煮てみました.
下ゆでした大根と,3枚におろしたわらさに,湯通ししたアラも加えて
圧力鍋で一気に煮てみました.圧力鍋ラクでいいっす.
大根やんわり.わらさも骨までやわらかである.
PB140450.JPG
こういう,ほんのり味醂の甘め系煮物とは,絶大な相性です.
このへんは,日本酒(もしくは焼酎)の独壇場ですね.
ワインでは結構相性がツライ気がする(白よりも,むしろ赤のメドックあたりになるのかなぁ).

さて中華.
冷凍ですが海老があったので,エビチリ(というかピリ辛ケチャップ炒め)を作ってみました
筍を細かく切って,しゃきしゃきにしています.
PB120444.JPG
これは(個人的な感想ですが)意外にも,相性がややずれた気がしました.
伯楽星は(もしくは普段呑んでる方の愛宕の松も)中華との相性も,すごく良いんですが.
今回は,ケチャップの(熱を入れたトマトの)甘みがタルくなるような気が少しだけしました.
でも,”じゃぁ合わないのか?”と問われれば,”いえいえ,そんなことはない”と言いますが.
好みですね.

次は,洋風・・・というか.
香りがメロン系だったので,ハムとあわせてみようかな~と^^;
先日某通販で,某イタリアワインとセットで購入したパルマ産の生ハム.
ところで高級な生ハムスライスって,1枚ずつセロハンに挟まってるのねん.
この歳まで知りませんでした(笑)
ハムの厚さよりセロハンの厚さの方が厚かったりして(笑)
PB120442.JPG
オリーブオイルにミルで挽いた粗挽きスパイスをまぜて.
これはとても良く合う.ハムの独特の乳臭さ(?)がさらっと消え去る.
さらにスパイスとの相性も良いようだ.

で,最後.
デザートと言って良いのかどうか,日本伝統のウィンターデザート.焼き芋である(笑)
古い鉄鍋を利用してウマく焼き芋を作るスキルを
最近少しずつ家事の経験値が貯まって,やっとレベルが5に上がった同居人が獲得したので,
結構頻繁に家庭内焼き芋をしている.
FinalFantasyの職業に主婦なんてのがあったら,結構面白そうである.
それはさておき,焼き芋と愛宕の松
良く合う(笑)
PB120437.JPG

まぁ究極の食中酒の看板はダテじゃない,というか.
本当に多岐にわたって,よく合います.
それに私としては,食べ物との相性とともに,
お酒単体としても,どこまでも深みのある魅力的な味わいのお酒だと思いますしね~

そんなわけで,愛宕の松にかこつけた,
週末我が家の,手料理自慢の記事でした(爆)


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takako

ブラボー!!!
あたごのまつ、先週ともちゃんトコで飲んで旨かったから今度買おう~と思ってたんです。
このコースの肴といきたいですな。
オリーブオイルにスパイス混ぜるってとっても斬新なアイディアですよ。
あー飲みたい(笑)
by takako (2006-11-15 18:45) 

Yamada

takako様,nice!&コメントありがとうございます.
ともさんところだと,完璧に美味い状態に仕上がったお酒が供されますが
自分で1升買ってくると,開封した瞬間からの変化が楽しめるんですね.
そこにたどり着くまでの過程.それがまた面白い,
で,やっぱ一心とともさんはすげぇ~なぁ,と改めて思うワケですよ.
ということで,ウチのあたごのまつ1升瓶は1週間持ちませんでした(笑)
また,買ってこないと・・・
by Yamada (2006-11-17 00:30) 

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